ITパスポート試験 / 平成25年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 / 問88
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平成25年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問88 解説 アンケート整理方法

Fさんは,上司に指示された事項に従ってアンケート文書を整理することにした。 このときのアンケート整理方法に関して,適切なものはどれか。

  1. ア アンケートの回答メールは,受信フォルダに新たなフォルダを作成して保管する。添付ファイルは,回答者が分かるように社員の名前と社員番号をファイル名にして共有フォルダに部署別フォルダを作成して保存する。保存したファイルの社員については,社員リストに印を付け,その都度,受信フォルダからメールを削除する。
  2. イ アンケートの回答メールは,受信フォルダに新たなフォルダを作成して保管する。添付ファイルは,回答者が分かるように社員の名前と社員番号をファイル名にして共有フォルダに部署別フォルダを作成して保存する。保存したファイルの社員については,社員リストに印を付ける。 ✓ 正答
  3. ウ アンケートの回答メールは,受信フォルダに新たなフォルダを作成して保管する。添付ファイルは,部署が分かるように部署名をファイル名にして共有フォルダに保存する。保存したファイルの社員については,社員リストに印を付ける。
  4. エ アンケートの回答メールは,受信フォルダに保管する。添付ファイルは,そのまま共有フォルダへ保存する。保存したファイルの社員については,社員リストに印を付ける。

解説

この問題は、業務における情報整理の基本原則を問うものです。アンケートのような文書を整理する際は、「誰が」「いつ」「どのような内容を」回答したのかを明確にし、後から容易に確認できる状態にしておくことが重要です。また、進捗管理を適切に行いつつも、情報源となるメールは安易に削除せず、必要な期間保管しておくべきです。これらの観点から各選択肢を検討すると、最も適切な管理方法が明らかになります。

業務における情報整理と管理の基本原則

アンケートの整理に限らず、日々の業務で扱う電子データ(メール、ファイル、文書など)を適切に管理することは、業務効率化、情報セキュリティ、そしてコンプライアンスの観点から非常に重要です。

情報の識別と特定を容易にする

アンケートの回答のように、誰からの情報であるか明確にする必要がある場合は、ファイル名やフォルダ名に「回答者名」や「社員番号」を含めることが基本です。これにより、後から特定の回答内容を確認したい場合に素早く見つけることができます。選択肢イのように「社員の名前と社員番号をファイル名にする」のは、この識別性を高めるための適切な方法です。さらに、部署別フォルダにまとめることで、大量のファイルを管理しやすくなります。

情報の保管と保全を適切に行う

一度受信したメールやその添付ファイルは、業務上の重要な証拠や記録となることがあります。そのため、安易に削除するのではなく、必要な期間、適切に保管しておく必要があります。選択肢アのように「その都度、受信フォルダからメールを削除する」行為は、後から内容を確認する必要が生じた際に困るだけでなく、情報保全の観点からも不適切です。受信フォルダに専用のフォルダを作成してメールを整理しておくことで、元の情報源を保持しつつ、受信フォルダの散らかりを防ぎ、検索性も向上させることができます。

進捗管理と確認の仕組みを設ける

アンケートの回収状況などを管理するために「社員リストに印を付ける」ことは、現在の進捗状況を可視化し、未提出者への催促など次のアクションに移るために非常に有効な手段です。これは、情報そのものの保管とは別の管理プロセスですが、業務全体の効率化には不可欠な要素です。

なぜ選択肢イが最も適切なのか

選択肢イは、上記で述べた情報整理と管理の原則を最も満たしています。

  1. 回答メールの保管: 「受信フォルダに新たなフォルダを作成して保管する」ことで、受信トレイが散らかるのを防ぎつつ、メール自体を削除せずに保管し、後から内容を確認できるようにしています。
  2. 添付ファイルの管理: 「回答者が分かるように社員の名前と社員番号をファイル名にして共有フォルダに部署別フォルダを作成して保存する」ことで、誰の回答であるかを明確にし、部署ごとに分類することで検索性を高めています。
  3. 進捗管理: 「保存したファイルの社員については,社員リストに印を付ける」ことで、回収状況を正確に把握し、次の業務へと繋げています。

他の選択肢は、メールの安易な削除(ア)、添付ファイル名の不適切さ(ウ)、整理の不徹底さ(エ)など、いずれかの点で適切な情報管理の原則に反しています。

ITパスポート試験におけるこの知識の重要性

この問題は、情報システムを活用する上での基本的な「情報管理」の知識を問うものです。ITパスポート試験では、単に技術的な知識だけでなく、ITを利用した業務を安全かつ効率的に進めるためのビジネススキルや情報モラルも重視されます。適切なファイル管理やメール管理は、個人の業務効率を高めるだけでなく、組織全体としての情報共有、セキュリティ、コンプライアンス維持に直結します。 例えば、情報漏洩を防ぐための機密情報の取り扱い、監査対応のための証拠保全、チームでの共同作業におけるファイル共有ルールの徹底など、ビジネスのあらゆる場面でこの種の知識が役立ちます。現代のビジネス環境において、デジタルデータの適切な管理能力は必須のスキルと言えるでしょう。

参考リンク

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