平成26年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問91 解説 無線LANの識別子
無線LANにおいて、接続するネットワークを識別するために使用されるものはどれか。
- ア. ESSID ✓ 正答
- イ. IPアドレス
- ウ. MACアドレス
- エ. ポート番号
解説
無線LANの接続先を識別する用語として「ESSID」を選べば正解です。
無線LANの世界では、複数のアクセスポイントをまとめて一つのネットワークとして扱う場合があり、そのグループ名を識別するためにESSIDという名称が用いられます。
ESSIDとは何か
ESSIDはExtended Service Set Identifierの略称です。無線LANを利用する際、スマホやPCのWi-Fi設定画面で表示される「ネットワーク名」や「SSID」と呼ばれるものがこれに該当します。
無線LANにおいて、機器がどのネットワークに接続するかを決定するための最も基本的な識別子です。カフェや駅のフリーWi-Fi、自宅のWi-Fiルーターなど、周囲に複数の無線ネットワークが存在していても、私たちはこのESSIDを選択することで、目的のネットワークに正しく接続することができます。
他の選択肢が誤りである理由
問題文にある通り、これらは役割が明確に異なります。
IPアドレスは、ネットワークに接続されている機器一台一台に割り当てられる「住所」のようなものです。ネットワークの識別ではなく、通信相手の特定に使われます。
MACアドレスは、ネットワーク機器(NIC)が製造時に割り当てられる世界で唯一の固有番号です。ハードウェアを識別するためのもので、ネットワーク名という論理的なグループを指すものではありません。
ポート番号は、ネットワーク上で動いているアプリケーションを識別するための番号です。Webブラウザ(HTTP/HTTPS)やメール送受信など、用途ごとの入り口を区別するために使われます。
実践的な知識としての活用
ESSIDに関する知識は、カフェやホテルの無料Wi-Fiを使う際に非常に重要です。類似した名前の偽のアクセスポイント(なりすましアクセスポイント)が存在する場合、正しいESSIDを確認して接続しないと、通信内容を盗聴されるリスクがあります。
この問題の教育的意図は、単に用語を暗記することだけでなく、無線LAN接続において「自分がどのネットワークに繋いでいるのか」を正しく意識するセキュリティ意識を養うことにあります。普段何気なく選んでいるWi-Fiの名称が、ネットワークの境界を決める大切な識別子であることを理解しておきましょう。