ITパスポート試験 / 平成26年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 / 問92
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平成26年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問92 解説 無線LANの接続構成

別表1
設問図

図1の構成において、旧PCと現PCが無線LAN機能付きルータを介して通信を行うために必要な設定として、適切なものはどれか。

  1. ア. 両PCに異なるESSIDを設定する
  2. イ. 両PCに同じESSIDを設定する ✓ 正答
  3. ウ. 両PCに同じIPアドレスを設定する
  4. エ. ルータのIPアドレスを無効にする

解説

無線LAN環境において、複数の機器を同一のネットワークに参加させるためには、アクセスポイント(ルータ)が発信しているネットワーク識別名であるESSIDを、各端末側でも一致させる必要があります。したがって、正解はイです。

ESSIDとは何か

ESSID(Extended Service Set Identifier)は、無線LANにおいてアクセスポイントを識別するための名称です。現実世界で例えるなら、無線LANルータが「このネットワークの入り口はここですよ」と掲げている看板のようなものです。

スマホやPCでWi-Fiの接続先一覧を表示すると、多くのネットワーク名が表示されますが、あれがESSIDです。ルータの設定画面で決めたESSIDと、PC側の設定にあるESSIDが一致して初めて、そのルータを経由した通信が可能になります。

なぜ他の選択肢は誤りなのか

各選択肢をネットワークの基礎知識から分析します。

アの「両PCに異なるESSIDを設定する」が誤りである理由は、ネットワークが分断されてしまうからです。無線LANではESSIDがネットワークの識別子となるため、これらが異なるとルータは「別々のグループからの接続」として扱います。

ウの「両PCに同じIPアドレスを設定する」も誤りです。IPアドレスはネットワーク内の機器に割り振られる識別番号であり、1つのネットワーク内に同じ番号が存在してはいけません(IPアドレスの重複)。もし同じIPを設定すると、通信経路で混乱が生じ、どちらのPCも正常に通信できなくなります。

エの「ルータのIPアドレスを無効にする」は、ネットワークのゲートウェイ(出口)をなくすことを意味するため、インターネットや他のネットワークへの通信が一切できなくなります。

実際の活用シーン

この知識は、自宅やオフィスで新しいPCをWi-Fiに接続する際の「基本設定」そのものです。普段何気なく行っているWi-Fiの接続操作は、実はルータが発信するESSIDを自分の端末側に登録する作業をしています。

ITパスポート試験においてこの問題が出題される意図は、単なる用語の暗記ではなく、「無線通信がどのような識別ルールで成立しているか」という通信の仕組みを理解しているかを問うためです。ネットワーク構築の現場では、セキュリティ対策としてあえてESSIDを隠蔽する設定もありますが、接続の根幹となる「識別名の一致」という原則は常に変わりません。

参考リンク

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