平成26年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問93 解説 ワークシートの関数
図2のテストの採点結果入力のワークシートに, 組別の得点分布表を作成するため に, セルB40に計算式を入力してセルB40~G50に複写する。セルB40に入れる適切な 式はどれか。 〔ワークシートの説明〕 (1) セルA40~A50には, 得点を示す数値として, それぞれ0~10を入力する。 (2) セルB40~B50には, P組の0~10点の人数を, それぞれ表示する式を入力 する。 (3) 同様にセルC40~C50にはQ組, セルD40~D50にはR組, セルE40~E50に はS組, セルF40~F50にはT組, セルG40~G50にはU組の得点別人数を表示 する式を入力する。
- 条件付個数(B$2~B$36, =A$40) ✓ 正答
- 条件付個数(B$2~B$36, =A40)
- 条件付個数($B$2~$B$36, =A$40)
- 条件付個数($B$2~$B$36, =A40)
解説
この問題は、表計算ソフトにおける条件付きカウント(COUNTIF関数)と、セル参照の固定(絶対参照・複合参照)を理解しているかを問う内容です。
正解への最短ルート
セルB40に以下の式を入力します。 条件付個数(B36, =A$40)
この式が正しい理由は、コピーした際に「参照先がずれないように固定すべき場所」と「ずらすべき場所」を見極めているからです。
- 範囲(B36):右方向へコピーしても範囲がずれないよう、行番号(2と36)のみを固定します。列のアルファベット(B)には$を付けないことで、C列、D列…へとコピーした際に自動的に追従させます。
- 条件(=Aを付けないことで、右方向へコピーした際に列がA固定のまま維持されます。
参照の固定($記号)の考え方
表計算ソフトでは、セル番号に$記号を付けることで、その行や列をコピー時に変化させない「絶対参照(または複合参照)」という設定が可能です。
- 行番号に40 なら、下にコピーしても行番号は40のまま)
- 列記号にB2 なら、右にコピーしても列番号はBのまま)
今回のケースでは、得点のリスト(A列)を常に参照するために列を固定し、各組の集計列(B列〜G列)を横に並べるために、列方向の移動を許可する設定が求められています。
実務における活用
このテクニックは、大量のデータを扱う際に非常に重要です。例えば、アンケート結果から「年代×満足度」のクロス集計表を作る際や、複数の製品売上から期間別の推移を計算する場合など、一つのセルに書いた式をコピー&ペーストするだけで全項目を自動計算できるようになります。
もしセル参照を適切に固定していなければ、コピーした先で式が意図しない範囲を参照してしまい、集計結果がすべて0やエラーになってしまいます。手作業のミスを減らし、計算式を効率的に管理するスキルとして、ITパスポート試験だけでなくビジネスの現場でも必須の考え方です。