ITパスポート試験 / 平成26年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 / 問36
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平成26年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問36 解説 ソフトウェア保守

ソフトウェア保守に関する記述として,適切なものはどれか。

  1. ア アプリケーションプログラムのエラーを監視する。
  2. イ 稼働後のシステムの障害を解決するために,プログラムを修正する。 ✓ 正答
  3. ウ システムの性能を向上させるために,サーバを置き換える。
  4. エ データのバックアップを定期的に取得する。

解説

ソフトウェア保守の定義で見分ける

この問題は「ソフトウェア保守」という言葉が持つ範囲を理解していれば正解できます。ソフトウェア保守とは、システムが完成し、実際に現場で使われ始めた(稼働後の)段階で行うメンテナンス活動のことです。選択肢の中で、稼働後のプログラム自体に直接手を入れる行為は「イ」のみであるため、これが正解となります。

ソフトウェア保守の3つの種類

ソフトウェア保守は、その目的によって大きく3つに分類されます。試験でも問われることがあるため、この分類を押さえておきましょう。

  1. 是正保守(今回の正解) 稼働後に発見されたバグや不具合を修正する活動です。システムが本来の仕様通りに動くように戻すことが目的です。
  2. 適応保守 OSのバージョンアップや、関連する周辺システムの変化など、外部環境の変化に合わせてプログラムを修正する活動です。システム自体に不具合がなくても、環境に合わせて使い続けるために行います。
  3. 完全化保守 利用者の要望に応じて、使い勝手を向上させたり、機能を追加・変更したりする活動です。より良いシステムにするための前向きな改修です。

これらに対し、他の選択肢がなぜ誤りなのかを見ていきましょう。

・ア:エラーの監視は「運用管理」の業務です。保守は「修正・改善」が中心ですが、監視は「正常に動いているかを確認する」行為であり、役割が異なります。 ・ウ:サーバの置き換えは「ハードウェアの更改」や「インフラの刷新」に該当します。ソフトウェア保守はあくまでプログラムなどの「ソフトウェア」に焦点を当てた活動です。 ・エ:データのバックアップは「運用」の日常的な業務です。システムを安全に維持するためのルーチンワークであり、ソフトウェアの修正・改良を行う保守とは区別されます。

なぜこの知識が重要なのか

ITの現場において、システムは「作って終わり」ではありません。むしろ、稼働してからが本番です。顧客のビジネス環境は常に変化し、システムには予期せぬ不具合がつきものだからです。

ソフトウェアエンジニアとして働く際、「この修正は是正保守なのか、それとも機能追加(完全化保守)なのか」を意識することは非常に重要です。是正保守は早急な対応が必要ですが、完全化保守には緻密な設計と確認が必要です。保守という言葉を広義に捉えすぎず、何を目的とした作業なのかを切り分ける視点を持つことで、プロジェクトの進行管理やコスト見積もりの精度が大きく向上します。

参考リンク

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