平成26年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問58 解説 IPアドレス自動取得
PCがネットワークに接続されたときにIPアドレスを自動的に取得するために使用されるプロトコルはどれか。
- ア DHCP ✓ 正答
- イ HTTP
- ウ NTP
- エ SMTP
解説
選択の決め手
ネットワークに接続したPCが、IPアドレスを自動的に受け取る仕組みは「DHCP」です。問題文にある「IPアドレスの自動取得」というキーワードが出てきたら、迷わずDHCPを選べるようにしましょう。
DHCPの役割と仕組み
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、ネットワークに参加する機器(クライアント)に対し、IPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどの設定情報を自動的に配布するプロトコルです。
もしDHCPが存在しない場合、社内や家庭内のネットワークにつなぐたびに、管理者がPC一台ずつに対して重複しないIPアドレスを手動で入力しなければなりません。これは非常に手間がかかるだけでなく、設定ミスによって通信ができなくなるリスクもあります。DHCPはサーバー側が空いているIPアドレスを管理・割当することで、ネットワーク接続の煩雑さを解消しています。
他の選択肢が指すもの
正解以外の選択肢も、ITパスポート試験で頻出のプロトコルです。それぞれの役割を整理しておきましょう。
・HTTP(HyperText Transfer Protocol) WebブラウザがWebサーバーからWebページを表示するためのデータを送受信する際に使われるプロトコルです。
・NTP(Network Time Protocol) ネットワーク上の機器の時刻を合わせるためのプロトコルです。ログの記録や認証処理などでは正確な時刻が不可欠であるため、多くの機器がNTPを使用して時刻同期を行っています。
・SMTP(Simple Mail Transfer Protocol) メールを送信する際に使われるプロトコルです。メールの「送信」にはSMTP、「受信」にはPOP3やIMAPといったプロトコルが使われるという組み合わせも併せて覚えておくとよいでしょう。
ネットワーク設定の自動化がもたらすもの
IPアドレスの自動割り当ては、単に「手間を減らす」以上の意味を持っています。たとえば、スマートフォンのように場所を移動しながらネットワークに接続するデバイスにとって、場所ごとに手動でネットワーク設定を変更するのは現実的ではありません。DHCPのような自動化技術があるからこそ、私たちは意識することなく、カフェやオフィス、自宅といった環境をまたいでシームレスにインターネットを利用できているのです。