平成26年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問62 解説 コンピュータの構成要素
コンピュータ内部において,CPUとメモリの間やCPUと入出力装置の間などで,データを受け渡す役割をするものはどれか。
- ア バス ✓ 正答
- イ ハブ
- ウ ポート
- エ ルータ
解説
この問題は、コンピュータを構成する主要な装置間の接続方法についての基礎知識を問うものです。 正解の根拠は、コンピュータの内部において各部品(CPU、メモリ、入出力装置など)同士を接続し、データの通り道となる伝送路が「バス」である、という定義を覚えているかどうかです。
バスとは何か
バスは、コンピュータ内部の道路のようなものです。CPUがメモリからデータを読み込んだり、入出力装置に指示を送ったりする際、データや制御信号が通るための配線の束を指します。
このバスには、役割に応じて以下の3つの種類があります。これらをまとめてバスと呼びます。
- データバス:データそのものを運ぶ通り道
- アドレスバス:データの保存場所(アドレス)を指示するための通り道
- 制御バス:読み書きの指示や状態を確認するための信号を送る通り道
これらのバスが太く、効率よく設計されているほど、コンピュータ全体としてのデータ処理速度が向上します。
選択肢の比較と消去法
他の選択肢がなぜ間違いなのか、それぞれの役割と比較するとより明確に理解できます。
イ ハブ LAN環境において、複数の機器を接続する集線装置のことです。ネットワーク機器の分類であり、コンピュータ内部のデータ転送とは役割が異なります。
ウ ポート コンピュータと周辺機器を接続するための差し込み口(コネクタ)のことです。USBポートなどが代表例です。物理的な窓口であり、装置間の内部バスとはレイヤーが違います。
エ ルータ ネットワーク同士(例えば自宅のネットワークとインターネットなど)を繋ぎ、データを適切な経路へ振り分ける中継装置のことです。これもネットワーク通信の用語であり、コンピュータ内部の話ではありません。
この知識がなぜ重要か
コンピュータの性能を考える際、スペック表で「バス幅」や「バススピード」という言葉を見かけることがあります。例えば、最新のPCを選定する際やサーバーの性能を評価する際に、データの通り道が広ければ広いほど一度に運べるデータ量が増え、結果としてシステムのレスポンスが早くなるという理解に繋がります。
ITパスポート試験では、このように身近なIT機器の「中身がどう繋がっているか」を問う問題が頻出です。用語を単なる暗記にするのではなく、コンピュータ内部の交通整理を行っているメインストリートがバスである、とイメージしておきましょう。