平成26年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問71 解説 DNSサーバの機能
DNSサーバの機能に関する記述として,適切なものはどれか。
- ア 同じLAN以外にあるコンピュータ宛のパケットを中継する。
- イ 外部ネットワークへのWebアクセスを中継する。
- ウ 問合せのあったIPアドレスに対応したMACアドレスを回答する。
- エ 問合せのあったホスト名のIPアドレスを回答する。 ✓ 正答
解説
DNSサーバの役割を瞬時に見抜くポイント
DNS(Domain Name System)という言葉を見たら、迷わず「名前と住所の翻訳係」と思い浮かべてください。この問題では、人間が覚えやすい「ホスト名(Webサイトのアドレス)」を、コンピュータが通信に使う「IPアドレス(数字の羅列)」に変換する仕組みを理解しているかが問われています。
選択肢の正誤判断には、以下の対応関係だけを覚えておけば十分です。
- ホスト名(例: www.example.co.jp)⇔ IPアドレス(例: 192.0.2.1)
DNSの機能とインターネットの仕組み
インターネット上で私たちがWebサイトを閲覧する際、ブラウザにURLを入力します。しかし、コンピュータ同士が通信を行うためには、相手のIPアドレスが必要です。DNSサーバは、この「人間が入力した名前」を「コンピュータが理解できる数値」に変換する橋渡しをしています。
各選択肢をDNSの機能と照らし合わせると、役割の違いが明確になります。
- 選択肢ア:パケットの中継を行うのは「ルータ」の役割です。
- 選択肢イ:外部ネットワークへのWebアクセスを中継し、アクセス制限やキャッシュを行うのは「プロキシサーバ」の役割です。
- 選択肢ウ:IPアドレスからMACアドレスを調べるのは「ARP(Address Resolution Protocol)」というプロトコルの仕組みです。
- 選択肢エ:これがDNSの正当な機能です。名前解決と呼ばれます。
なぜこの知識が重要なのか
ITパスポート試験でこの項目が出題される理由は、現代のネットワーク環境においてDNSが「インターネットの電話帳」として不可欠なインフラだからです。
例えば、もしDNSサーバが停止すると、URLをブラウザに入力しても「サーバが見つかりません」というエラーになります。これは、コンピュータが目的地(IPアドレス)を特定できなくなるためです。実務や日常においても、インターネットが繋がらない原因がDNS設定にあるケースは非常に多いため、DNSがどのような役割を果たしているかを正しく把握しておくことは、トラブルシューティングの第一歩となります。
DNSは単なる辞書のような仕組みではなく、世界中に分散された巨大なデータベースシステムとして運用されています。この構造を理解することは、将来的にネットワークエンジニアやシステム管理者を目指す際、あるいはセキュリティの基礎知識を固める際にも、非常に重要な土台となります。