平成26年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問92 解説 売上総利益率の算出
G社は,製品Hの製造方法の案Bについて,販売計画のシミュレーションを行った。 案Bの製造方法で〔月間利益計画〕を満たす最低限の台数を製造するとき,売上総利益率は何%か。ここで,月内に製造した製品は全て月内に販売できるものとする。 〔月間利益計画〕 (1) 製品Hの販売価格は,1台10万円とする。 (2) 月間の売上総利益は,2,000万円とする。
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解説
解き方の手順
この問題は、売上総利益率の定義式に数値を当てはめて計算します。
売上総利益率の公式を確認する 売上総利益率(%)=(売上総利益 ÷ 売上高)× 100
利益の条件から売上高を求める この問題における目標は月間の売上総利益を2,000万円とすることです。 売上高 = 2,000万円 ÷ 売上総利益率
ここで選択肢を活用して検証します。 もし売上総利益率が20%であれば、 売上高 = 2,000万円 ÷ 0.2 = 1億円 となります。
1台10万円で販売するため、1億円を達成するには1,000台の製造・販売が必要です。これが最低限の台数となります。このように、売上高を逆算して求めるのがポイントです。
売上総利益率とビジネス指標の考え方
売上総利益(粗利益)とは、売上高から売上原価を差し引いた金額を指します。つまり、製品そのものを仕入れたり製造したりするのにかかった直接的な費用を引いた後の利益です。
売上総利益率が高いということは、製品を安く作り、高い価格で売れていることを意味します。ITパスポート試験でこの知識が問われる背景には、企業活動において「収益性の高さ」を定量的に把握する重要性があります。
ビジネスの現場では、単に「いくら儲かったか(金額)」を見るだけでは不十分です。「売上高に対して何%の効率で利益が出ているか(割合)」を確認することで、異なる製品同士の収益力を比較したり、市場価格の変動に対してどれだけ耐性があるかを分析したりできます。
経営分析における活用場面
この計算は、経営企画や製品開発の初期フェーズで頻繁に使われます。例えば、新しいソフトウェアやIT機器を市場に投入する際、「いくらの価格設定にすれば、目標とする利益率を確保できるか」をシミュレーションすることは不可欠です。
特にIT業界では、人件費やサーバー利用料などの原価構造を正しく把握し、売上総利益率をコントロールすることが、会社の安定経営に直結します。本問のような計算は、売上の規模と利益のバランスを直感的に掴むための基礎体力となる考え方です。