ITパスポート試験 / 平成26年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 / 問91
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平成26年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問91 解説 販売価格の算出

G社は,製品Hの製造方法の案Aについて,販売計画のシミュレーションを行った。 案Aの製造方法で月間400台製造する場合,月間の売上総利益を2,000万円確保するための販売価格は最低何円にする必要があるか。ここで,月内に製造した製品は全て月内に販売できるものとする。

  1. 135,000
  2. 145,000 ✓ 正答
  3. 150,000
  4. 160,000

解説

この問題は、売上総利益を確保するために必要な販売価格を求める計算問題です。本問では前提となる製造原価が図表等で示されているものとして、以下の手順で計算します。

販売価格の算出手順

  1. 販売価格の総額を求める: 売上総利益 2,000万円 + 製造原価の総額
  2. 1台あたりの販売価格を求める: (売上総利益 2,000万円 + 製造原価の総額)÷ 販売台数 400台

今回のケースでは、製造原価の総額が 3,800万円 であると仮定すると(※通常、本試験ではこの数値が表から読み取れます)、計算式は以下の通りです。 (2,000万円+3,800万円2,000万円 + 3,800万円) ÷ 400400台 = 5,800万円5,800万円 ÷ 400400台 = 145,000145,000

売上と利益の基本構造

ITパスポート試験で頻出する損益分岐点分析や利益計算の基礎となるのが、売上高、売上原価、売上総利益の関係式です。

  • 売上高 = 販売価格 × 販売数量
  • 売上総利益 = 売上高 - 売上原価

本問のように、目標とする利益を出すためにいくらで売ればよいか(プライシング)を考えることは、企業活動の根幹です。単にモノを作るだけでなく、製造にかかるコストを正確に把握し、利益を確保するための販売戦略を立てる能力が求められています。

実務におけるプライシングの重要性

ビジネスの現場では、製品の価格を決める際に「原価+利益」を積み上げる原価志向型の考え方と、競合他社の価格や顧客が感じる価値に基づいた市場志向型の考え方の両面が必要です。

今回の計算は原価志向型の基礎的な手法ですが、実際にはここに広告宣伝費や販売手数料といった販売費及び一般管理費が加わります。ITのプロジェクトマネジメントにおいても、開発コストから逆算して、プロジェクトが赤字にならないための人月単価や受託金額を算定する際に、この考え方がそのまま活用されます。

なぜこの問題が重要なのか

この問題の教育的意図は、売上の「総額」と「単価」を混同させないことにあります。試験では「万円」単位での計算が多いですが、最後に「円」に直す際に桁を間違えないよう注意が必要です。また、製造原価が固定費であるのか変動費であるのかという視点を持つことも、今後のマネジメント分野の学習において非常に重要になります。

参考リンク

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