ITパスポート試験 / 平成27年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 / 問21
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平成27年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問21 解説 企業の社会的責任

利益の追求だけでなく, 社会に対する貢献や地球環境の保護などの社会課題を認 識して取り組むという企業活動の基本となる考え方はどれか。

  1. ア BCP
  2. イ CSR ✓ 正答
  3. ウ M&A
  4. エ MBO

解説

利益追求だけにとどまらず、社会的な貢献や環境保護といった責任を果たすべきとする考え方を問う問題です。「社会(Social)」と「責任(Responsibility)」というキーワードが含まれるCSR(Corporate Social Responsibility)という用語を導き出しましょう。

企業の社会的責任:CSRの概念

CSRは、企業がビジネスを行う上で、株主だけでなく、従業員、顧客、取引先、地域社会、そして地球環境といったあらゆる利害関係者(ステークホルダー)に対して責任を負うべきであるという考え方です。

かつての企業は、効率よく利益を上げて株主に還元することが最も重要な役割だと考えられてきました。しかし、企業の規模が大きくなり社会に与える影響力が強まるにつれて、公害問題や労働環境の悪化、不祥事などが深刻な社会問題となりました。これを受けて、企業は単に法律を守るだけでなく、自発的に社会をより良くするための活動に取り組むべきであるという意識が世界的に広がりました。

具体的なCSR活動としては、以下のような取り組みが挙げられます。

  • 環境に配慮した製品開発やリサイクル活動
  • 地域のボランティア活動への参加や寄附
  • ワークライフバランスの推進や多様な人材の活用
  • 公正な取引の徹底とコンプライアンス(法令遵守)の強化

現代のビジネスパーソンがCSRを学ぶ意義

ITパスポート試験でこの知識が問われるのは、CSRがもはやボランティアではなく、企業の生存戦略そのものになっているからです。

現代の消費者は、製品の性能や価格だけでなく、その企業が社会に対してどのような姿勢をとっているかを厳しく見ています。例えば、IT企業が大量の電力を消費するデータセンターを運営する場合、再生可能エネルギーを利用するといったCSRの取り組みがなければ、投資家や顧客からの支持を失うリスクがあります。

IT技術を活用して社会課題を解決することも、重要なCSRの一環です。システムの設計や開発に携わる際にも「このシステムは社会を豊かにするか」「誰かを不当に排除していないか」という視点を持つことが、信頼されるビジネスを生む基盤となります。

紛らわしいアルファベット3文字用語の解説

選択肢にはCSRと似たようなアルファベットの略称が並んでいます。これらを整理して覚えることが合格への近道です。

ア BCP(Business Continuity Plan):事業継続計画 災害やテロなどの緊急事態が発生した際に、重要な業務を中断させない、あるいは早期に復旧させるための行動計画のことです。

ウ M&A(Mergers and Acquisitions):合併と買収 ある企業が別の企業を買収したり、二つ以上の企業が一つに合体したりすることを指します。事業拡大や新規事業への参入を素早く行う手法です。

エ MBO(Management Buyout):経営陣による自社買収 企業の経営陣が、自社の株式を買い取って経営権を取得することです。親会社から独立する場合や、株式を非公開にして中長期的な経営改革を行いたい場合などに使われます。

参考リンク

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