平成27年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問59 解説 プログラムの図式表現
プログラムの処理手順を図式を用いて視覚的に表したものはどれか。
- ア ガントチャート
- イ データフローダイアグラム
- ウ フローチャート ✓ 正答
- エ レーダチャート
解説
この問題の解き方
この問題は、提示された選択肢の用語が「何を表すための図か」を正しく結びつけられるかを問うものです。キーワードである「プログラムの処理手順」と「視覚的」という言葉から、処理の流れる順序を記述する図(流れ図)を選択します。他の選択肢はすべて「図式化の手法」ですが、目的が異なるため除外します。
選択肢の用語が意味するもの
ITパスポート試験において、図表に関する用語は、何を対象(目的)にして可視化するものかを整理しておくことが重要です。
・フローチャート:プログラムの処理手順やアルゴリズムを、開始から終了まで順番に記述するものです。条件分岐や繰り返し処理を記号(長方形の処理記号、ひし形の判断記号など)で表します。 ・ガントチャート:プロジェクト管理でよく使われます。横軸に時間をとり、タスクごとの開始日、終了日、進捗状況を帯グラフのように表現します。工程の全体像を把握するのに適しています。 ・データフローダイアグラム(DFD):システム内における「データの流れ」に着目した図です。処理がどのデータを読み込み、どのデータを生成・保存するかを矢印で表します。プログラムの詳細な手順よりも、情報の流れを整理する際に使われます。 ・レーダチャート:複数の項目を多角形(クモの巣状)のグラフで表すものです。能力バランスや品質特性の比較など、総合的な評価を視覚的に表現する際に用いられます。
なぜこの知識が必要なのか
システム開発の現場では、いきなりプログラミング言語を書き始めることはありません。まずは設計書を作成し、処理の流れを論理的に整理します。フローチャートを書くことは、複雑な処理を構造化し、ミスを防ぐための第一歩です。
試験対策としては、単に用語を暗記するだけでなく「この手法はどの場面で、誰が見るために使うのか」をイメージできるようにしておきましょう。例えば、プログラマがアルゴリズムを考えるならフローチャート、プロジェクトマネージャがスケジュールを管理するならガントチャート、といった具合です。こうした視点を持つことで、現場のツールを問うような応用問題にも対応できるようになります。