ITパスポート試験 / 平成27年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 / 問92
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平成27年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問92 解説 プロジェクトのリスク評価

別表1

〔マネジメント〕 問92 AさんはBさんから,〔Zプロジェクトの状況〕の(5)以外にも,影響の大きなリスクが存在するかどうか,検討するように指示を受けた。〔Zプロジェクトの状況〕の(1)〜(4)のうちで,影響の最も大きなリスクが存在する項目はどれか。

  1. ア (1) ✓ 正答
  2. イ (2)
  3. ウ (3)
  4. エ (4)

解説

この問題は、アローダイアグラム上のクリティカルパスを見つけ出し、そのパスに含まれる作業を特定することで解くことができます。

クリティカルパスを特定する手順

クリティカルパスとは、プロジェクト全体の完了までの所要時間が最も長くなる経路のことです。この経路上の作業が遅れると、プロジェクト全体の完了日も遅れます。

アローダイアグラムの各経路を計算してみましょう。 経路はノード1からノード5までの道のりです。

  1. 経路A:1→2→4→5 日数:5(準備作業)+ 20(作業1)+ 10(作業4)= 35日

  2. 経路B:1→2→3→4→5 日数:5(準備作業)+ 15(作業2)+ 15(作業3)+ 10(作業4)= 45日

比較すると、経路Bの方が10日長く、こちらがクリティカルパスとなります。したがって、クリティカルパス上の作業である「準備作業」「作業2」「作業3」「作業4」のいずれかに遅延が発生すると、プロジェクト全体に直接影響が出ます。これらの中で、リスクの影響度が最も大きい項目を選択肢から選ぶのが正解となります。

クリティカルパスとプロジェクト管理

クリティカルパスの考え方は、プロジェクト管理におけるスケジュール管理の要です。IT現場では、システム開発の納期を守るために、あらかじめ「どこが遅れると一番まずいのか」を把握しておく必要があります。

もし、クリティカルパス以外の作業(例えば余裕期間がある作業)が少し遅れても、全体の完了日には影響しないことがありますが、クリティカルパス上の作業は1日の遅れが即座に納期の遅延に直結します。そのため、プロジェクトマネージャはクリティカルパス上の作業に重点的にリソース(人員や予算)を割り当て、徹底した進捗管理を行うことが求められます。

この問題の教育的意図は、単なる計算能力を問うことではなく、プロジェクト全体を俯瞰し、限られたリソースの中で「優先的に管理すべきリスク」を見極めるマネジメント視点を養うことにあります。実務においては、遅延リスクを未然に防ぐための代替案の検討や、予備の期間(バッファ)の設定にも役立つ知識です。

参考リンク

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