ITパスポート試験 / 平成27年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 / 問94
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平成27年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問94 解説 損益分岐点の計算

別表1

図1のセルB17に損益分岐点を求める計算式を入力する。セルB17に入力する計算式 として, 適切なものはどれか。

  1. ア B2*B1
  2. イ B2*(1-B1)
  3. ウ B2/B1
  4. エ B2/(1-B1) ✓ 正答

解説

損益分岐点を求める計算式は「固定費 ÷ (1 - 変動費率)」です。この問題を解くには、この公式を覚えておき、問題文で示されたセル番地(固定費がB2、変動費率がB1)を数式に当てはめるだけで正解にたどり着けます。

損益分岐点分析の考え方

ビジネスにおいて、利益がプラスにもマイナスにもならない「売上がちょうどゼロになる地点」を損益分岐点と呼びます。この考え方を数式で紐解くと、以下のようになります。

売上高を SS とすると、総費用は「固定費 + 変動費」で表せます。ここで、変動費は「売上高 × 変動費率」なので、総費用は「固定費 + (S × 変動費率)」となります。損益分岐点では「売上高 = 総費用」となるため、

S=固定費+(S×変動費率)S = 固定費 + (S \times 変動費率)

という式が成り立ちます。この SS を求めるために式を変形していくと、

S(S×変動費率)=固定費S - (S \times 変動費率) = 固定費 S×(1変動費率)=固定費S \times (1 - 変動費率) = 固定費 S=固定費/(1変動費率)S = 固定費 / (1 - 変動費率)

となり、選択肢エの式が導かれます。

なぜこの知識が重要なのか

ITパスポートでこの知識が問われるのは、システムが単なるデータの記録媒体ではなく、経営判断を支援する意思決定ツールとして機能していることを理解させるためです。

例えば、新しいシステムを導入して業務効率を上げようとする際、「システム投資という固定費が増える代わりに、どの程度の売上までなら赤字にならずに済むのか」を計算することは経営上の必須スキルです。表計算ソフトにこの数式を入れておけば、変動費率(材料費の変動など)や固定費(家賃や人件費など)が変わったときに、損益分岐点がどう変化するかを瞬時にシミュレーションできます。

現場のIT活用とは、このように「数値の裏側にあるロジック」を理解した上で、ソフトウェアを道具として使いこなすことを指します。

参考リンク

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