ITパスポート試験 / 平成27年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 / 問96
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平成27年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問96 解説 利益の増減計算

別表1

先月の売上高は10,000千円あり, 1,650千円の利益があった。利益を向上させるために, 今月から原材料を変更し, 変動費率を0.05下げる予定である。しかし人件費が150千円増えて, 固定費が増加した。今月の売上高が先月と同じ10,000千円のとき, 利益は先月に比べて幾ら増減するか。

  1. 200千円減少する。
  2. 変わらない。
  3. 200千円増加する。 ✓ 正答
  4. 350千円増加する。

解説

この問題は、利益の変化に直接影響を与える要素だけを抜き出して計算することで、素早く解くことができます。

計算手順は以下の通りです。

  1. 変動費の削減額を求める: 売上高 10,000千円 × 0.05 = 500千円のコストカット(利益増加要因)
  2. 固定費の増加額を差し引く: 500千円(利益増加要因) - 150千円(固定費増) = 350千円の利益増加

したがって、正解は「350千円増加する」となります。

変動費と固定費の考え方

ITパスポートの試験において、CVP分析(損益分岐点分析)は非常に重要です。コストは大きく分けて以下の2種類に分類されます。

  • 変動費: 売上高の増減に応じて比例して増減する費用(材料費、仕入代金など)
  • 固定費: 売上に関係なく、期間ごとに一定額が発生する費用(人件費、家賃、減価償却費など)

この問題のように、「利益がいくら変わるか」を問われた場合、元の金額から詳細をすべて計算する必要はありません。変化した分だけをピックアップして、プラス要因とマイナス要因を相殺させるだけで答えが出せます。今回のケースでは、変動費率が下がることはプラス(利益増加)、固定費が増えることはマイナス(利益減少)と捉えれば、すぐに計算式が浮かびます。

なぜこの知識が重要なのか

ビジネスの現場において、経営判断や施策の検討を行う際、このコスト構造の理解は必須です。例えば、新しい生産設備を導入する場合、以下の判断を迫られます。

  • 設備のリース料(固定費)は増えるが、材料の無駄が減り変動費率が下がる。
  • 売上が低い時は固定費の負担が重くなるが、売上が高い時は変動費率の低さが利益を押し上げる。

このような「損益分岐点」を意識したシミュレーションは、企業の利益管理において基礎となるスキルです。ITパスポートで学ぶこの概念は、将来的にプロジェクトマネジメントや経営戦略に関わる際、数字に基づいて意思決定を行うための強力な武器になります。試験対策としてだけでなく、ビジネスを数字で捉えるための教養としてぜひ身につけてください。

参考リンク

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