平成27年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問97 解説 論理演算と条件抽出
〔テクノロジ〕 問97 次の命令を実行したときに表示されるレコード数は,どのような条件に合致する 人数を表しているか。 件数表示([性能=1] and [デザイン=0])
- 性能とデザインの両方を重視するモニタの人数
- 性能は重視するが,デザインは重視しないモニタの人数 ✓ 正答
- 性能又はデザインのいずれか一方を重視するモニタの人数
- 性能もデザインも重視しないモニタの人数
解説
論理演算の「and」は、指定されたすべての条件を同時に満たす(すべてが「真」である)ことを意味します。この問題では、[性能=1] という条件と [デザイン=0] という条件が両方とも成立する場合の件数を数えています。「1」は肯定(重視する)、「0」は否定(重視しない)というデータモデルの慣習を当てはめれば、答えは「性能は重視するが、デザインは重視しない」となります。
論理演算の基本構造
コンピュータがデータを絞り込むときには、論理演算子と呼ばれるルールを使います。試験で頻出するのは以下の3つです。
- AND(論理積): すべての条件が満たされたときのみ真となる。検索対象を絞り込みたいときに使います。
- OR(論理和): いずれか1つでも条件が満たされていれば真となる。検索対象を広げたいときに使います。
- NOT(否定): 条件を満たさないもの(反転)が真となる。特定の条件を除外したいときに使います。
この問題の [性能=1] and [デザイン=0] は、これらを組み合わせた論理式であり、データベースや表計算ソフトにおける抽出条件の設定そのものです。
実務での活用場面
この論理演算の考え方は、プログラミングやデータベース操作だけでなく、日常的な業務ツールでも広く活用されています。
たとえば、ショッピングサイトで商品を検索する場合や、社内の顧客管理システムから特定の条件に合うデータを抽出する場合を想像してください。「東京都に住んでいる(エリア=東京)」かつ「昨年の購入金額が10万円以上(購入額>100000)」といったターゲットを絞り込むとき、内部ではこの問題と同じ論理式が動いています。
このように「複数の条件を組み合わせて必要なデータだけを抽出する」能力は、膨大な情報の中から意思決定に必要な情報を抜き出すための基礎体力です。ITパスポートで問われるのは、単なる記号の読み取りではなく、こうした情報の検索や抽出という論理的思考のプロセスが身についているかという点にあります。