平成27年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問98 解説 ベン図と論理演算
〔テクノロジ〕 問98 性能,価格,デザインを重視する人の集合を,それぞれ,集合“性能”,集合“価 格”,集合“デザイン”として,図2のベン図で表す。次の命令の条件に合致するベ ン図中の領域はどれか。 件数表示([[性能=1] or [価格=1]] and [デザイン=1])
- A,B,E
- A,C,F
- B,D
- C,D,F ✓ 正答
解説
この問題は、論理演算の優先順位に従ってベン図の領域を絞り込むことで解くことができます。
解き方の手順
今回の式は、括弧内の演算を優先して処理します。
- 括弧内の処理 ([性能=1] or [価格=1]) これは「性能を重視する集合」または「価格を重視する集合」のいずれか一方、あるいは両方に含まれるすべての領域を指します。ベン図で見ると、A、B、C、D、E、Fのすべてが該当します。
- 残りの演算 (... and [デザイン=1]) 1で導き出した領域のうち、さらに「デザインを重視する集合」とも重なっている領域だけを抽出します。 先ほどのA〜Fの領域の中で、「デザイン」の円の中にも含まれているのは、C、D、Fの3つです。
よって、正解は「C,D,F」となります。
論理演算の基本
ITパスポートにおいて、この問題は「集合と論理演算」の理解を問うものです。ポイントは以下の2点です。
- or演算(論理和): どちらか一方でも条件を満たせばよい(範囲を広げる)。
- and演算(論理積): 両方の条件を同時に満たす必要がある(範囲を絞り込む)。
数学の集合でいえば、orは和集合()、andは共通部分(積集合、)に相当します。計算式と同様に、括弧で囲まれた部分を先に計算するというルールが適用されることを押さえておきましょう。
実社会での活用場面
このような考え方は、日常的なIT業務やマーケティングの現場で頻繁に活用されています。
たとえば、ECサイトの顧客データベースから「特定の商品を購入した人」を抽出する際、SQLなどのデータベース言語が使われます。
- 性能を重視する顧客リスト
- 価格を重視する顧客リスト
- デザインを重視する顧客リスト
これらを組み合わせ、「性能または価格を重視しており、かつデザインにもこだわりがある層」をターゲットにしてキャンペーンメールを送る、といったマーケティング施策を考えるとき、まさにこのベン図のロジックがそのまま使われます。複雑な条件を正確に定義できれば、必要な情報だけを効率よくシステムから取り出すことができるようになります。