平成28年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問3 解説 オプトイン
あらかじめ明示的に同意を得た相手だけに,広告宣伝メールの送付や個人情報の取得を行う,コンプライアンスにのっとった手法を表すものはどれか。
- ア アクティベーション
- イ オプトアウト
- ウ オプトイン ✓ 正答
- エ ホワイトリスト
解説
正解への近道
この問題は、キーワードの反対語の組み合わせを覚えているかが鍵です。「広告メールを送る前に相手の同意を得る(入る)」のがオプトイン、「後から拒否を申し出る(出る)」のがオプトアウトです。設問にある「あらかじめ明示的に同意を得た相手だけ」という文言と、「イン(入る)」というイメージを直結させれば、迷わず選択肢ウを選べます。
オプトインとオプトアウトの違い
マーケティングやセキュリティの文脈で、相手との関係性をどのように開始するかを定めたルールがこの2つです。
オプトイン(Opt-in)は、相手から「メールを受け取ります」「個人情報を利用してもいいです」という意思表示があった場合のみアクションを起こす手法です。現在の日本の法律(特定電子メール法など)では、原則としてこのオプトイン方式が義務付けられています。
一方で、オプトアウト(Opt-out)は、こちらから一方的に情報を送付し、相手から「受け取りを拒否する(配信停止する)」という連絡があるまで送り続ける手法です。かつては一般的でしたが、現在はスパムメール対策の観点から、オプトイン方式が世界的に主流となっています。
実社会での活用と注意点
私たちがWebサービスに会員登録する際、「メールマガジンを受け取る」という項目にチェックボックスが用意されていることが一般的です。これはまさにオプトインの実践です。
この知識は、ITパスポートの試験対策としてはもちろん、日常的なITリテラシーとしても不可欠です。自分がWebサービスを運営する側になったとき、あるいは企業のマーケティング担当者になったとき、ユーザーの同意なしにメールを送れば法的トラブルや企業の信頼失墜につながります。
「ユーザーが自ら同意した記録を残すこと」がコンプライアンスの基本であり、このプロセスを設計できることがエンジニアやビジネスパーソンに求められるスキルの一つです。
選択肢の解説
ア アクティベーション:ソフトウェアやサービスを利用可能な状態にするために行う、ライセンス認証などの手続きのことです。 イ オプトアウト:本文で解説した通り、拒否するまで情報を送付し続ける手法のことです。 エ ホワイトリスト:許可する対象のみをリスト化して管理するセキュリティ手法です。オプトインと似た考え方ですが、主に通信制御やアクセス権限の管理で使われる用語です。