平成28年度 春期 ITパスポート試験 問14 解説 入力機器の選択
紙に書かれた過去の文書や設計図を電子ファイル化して,全社で共有したい。このときに使用する機器として,適切なものはどれか。
- GPS 受信機
- スキャナ ✓ 正答
- ディジタイザ
- プロッタ
解説
正解の導き方
この問題は、情報の入力・出力の方向性を考えることで解決します。「紙(アナログ情報)」を「電子ファイル(デジタル情報)」に変換したいというニーズに対して、情報を読み取ってPCに取り込む役割を持つ機器を選びます。選択肢の中でこの役割を果たすのは「スキャナ」です。
機器の役割と仕組み
ITパスポート試験において、周辺機器の分類は頻出項目です。それぞれの機器が情報の入出力をどのように担っているか整理しておきましょう。
スキャナ 反射原稿や透過原稿に光を当て、その反射光をセンサーで読み取ってデジタルデータに変換する装置です。今回の問題のように、紙の文書を画像として取り込む際に利用します。
ディジタイザ 手書きの図面やイラストを専用のペンでなぞることで、その座標データをPCに入力する装置です。スキャナが画像全体を「写真」のように取り込むのに対し、ディジタイザは位置情報や線画を抽出する際に使われます。
プロッタ CADソフトなどで作成した大きな図面やポスターを印刷するための出力装置です。プリンタと似ていますが、ペンを動かして図形を描画する仕組みを持つものなどがあり、大型の設計図の出力に適しています。
GPS受信機 人工衛星からの電波を受信し、現在地(緯度、経度、高度)を算出する装置です。PCの周辺機器というよりは、位置情報の取得に使用されます。
実務における知識の活用
この問題の教育的意図は、デジタル化(DX)の第一歩である「アナログ情報のデータ化」を正しく理解することにあります。
業務において、紙の文書をスキャナで読み取ってデジタル化することは、単なる保存作業ではありません。データ化されることで、社内ネットワークを通じて複数のメンバーで同時に内容を確認したり、検索キーワードを付与して後から情報を探し出したりすることが可能になります。
「どの機器を使えば、どのような形式の情報が入力され、あるいは出力されるのか」という視点は、IT導入を検討する際の基礎体力になります。例えば、図面を扱う部署であればスキャナとプロッタの役割の違いを知っておくことは、効率的な業務フローを設計する上で欠かせない知識となります。