平成29年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問35 解説 知的財産権の保護対象
カーナビゲーションシステムに関する知的財産権と保護対象の適切な組合せはどれか。
- ア
- イ
- ウ ✓ 正答
- エ
解説
この問題は、保護したい「対象」が「権利」のどれに該当するかを正しく結びつけることで解けます。
知的財産権の各権利には、守るべき対象の得意分野があります。まずは以下のポイントを覚えましょう。
- 商品名(ブランド名、ロゴなど):商標権 消費者が製品を識別するための「目印」を守ります。
- 画面のデザイン(アイコンの並び、配色の美しさなど):意匠権 「見た目」の美しさや独創的なデザインを守ります。
- コントローラのボタン配置(操作性の工夫など):実用新案権 「物品の形状や構造」における、ちょっとしたアイデアや改良(小発明)を守ります。
この3つを照らし合わせると、商品名は商標権、画面のデザインは意匠権、コントローラのボタン配置は実用新案権となる組み合わせ(正解はウ)が導き出せます。
知的財産権の使い分けを理解する
ITパスポート試験において、この分野は「どの権利が何を守るのか」を区別できるかが鍵です。
・特許権:高度な技術的なアイデア(発明) ・実用新案権:物品の形状や構造に関するアイデア(小発明) ・意匠権:視覚に訴えるデザイン ・商標権:他と区別するための名称やマーク
問題文に「画面のグラフィック」とあれば意匠権、「ロゴマーク」とあれば商標権、「操作しやすいスイッチの配置」とあれば実用新案権といった具合に、キーワードと権利をセットで押さえておきましょう。特に「特許権」と「実用新案権」の違いは、高度な技術か、物品の形状等の工夫かという点で区別するのがコツです。
実務においては、一つの製品を保護するために、これら複数の権利を組み合わせて権利化することが一般的です。例えばカーナビであれば、製品そのものの技術に特許を使い、製品名は商標で守り、外観デザインは意匠で守るといった重層的な保護戦略がとられています。
- 知的財産権とは(経済産業省)