平成30年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問46 解説 進捗管理の確認事項
プロジェクトの管理を進捗管理, 品質管理, コスト管理と分けた場合, 進捗管理の確認事項として, 最も適切なものはどれか。
- ア 結合テストが様々な観点で網羅的に行われているかどうか。
- イ 今後の費用増加はどの程度見込まれるか。
- ウ 作業の遅れが全体日程に与える影響はどの程度か。 ✓ 正答
- エ 設計の不備を発見するための設計レビュー手順が確立しているかどうか。
解説
進捗管理の目的は、プロジェクトが当初の計画通りに進んでいるかを監視し、遅延が発生している場合にはそれがプロジェクト全体の完了時期にどれほどの影響を与えるかを分析することです。選択肢の中から「時間」や「予定の達成度」に関する内容を選べば正解にたどり着けます。
プロジェクト管理における主要な3要素
プロジェクト管理は、一般的にQCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期・進捗)という3つの観点で管理されます。今回の問題は、このうちの進捗管理(Delivery)に焦点を当てています。
進捗管理 計画と実績を比較し、作業が遅れている場合は挽回策を検討します。全体日程(マイルストーン)に対して、現在の作業がどれくらい遅れているのか、それによって最終納期にどのような影響が出るのかを評価するのが主な役割です。
品質管理 成果物が必要な基準を満たしているかを確認します。設計レビューや各種テスト(単体テスト、結合テストなど)がこれにあたります。選択肢のアやエは、この品質管理の領域です。
コスト管理 予算内でプロジェクトが進行しているか、あるいは将来的に予算オーバーが発生しないかを確認します。選択肢のイは、このコスト管理の領域です。
管理項目を混同しないための考え方
試験では「これはどの管理の手法か?」を問う問題が頻出します。「テスト」という言葉が出てきたら品質、「予算や費用」という言葉ならコスト、「期限や期間、遅れ」という言葉なら進捗、とキーワードを紐付けておくと迷わなくなります。
進捗管理でよく使われる手法には、作業の達成度を金額に換算して進捗を可視化するアーンドバリュー分析などがあります。試験の後半では、具体的な進捗管理手法の内容を問われるケースも増えるため、まずは今回のように各管理領域の役割を正確に区別できるようになることが合格への第一歩です。
- 経済産業省 システム開発プロジェクトの運営・管理に関するガイドライン