ITパスポート試験 / 平成30年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 / 問36
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平成30年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問36 解説 ステークホルダの定義

システム開発プロジェクトにおけるステークホルダの説明として,最も適切なものはどれか。

  1. ア 開発したシステムの利用者や,開発部門の担当者などのプロジェクトに関わる個人や組織 ✓ 正答
  2. イ システム開発の費用を負担するスポンサ
  3. ウ プロジェクトにマイナスの影響を与える可能性のある事象又はプラスの影響を与える可能性のある事象
  4. エ プロジェクトの成果物や,成果物を作成するために行う作業

解説

ステークホルダという言葉は、直訳すると利害関係者です。システム開発において、そのプロジェクトによって何らかの影響を受ける人や組織、あるいはプロジェクトに対して影響を与える力を持つ人や組織を指すと判断します。

ステークホルダの定義と範囲

ステークホルダ(Stakeholder)は、プロジェクトに関わり、何らかの利害関係がある全ての主体を指します。具体的には以下のような立場の人が含まれます。

プロジェクトマネージャや開発チーム(直接作業する人) システムの利用者や顧客(成果物を使う人) スポンサ(費用を出す人) プロジェクトの影響を受ける部署や外部の専門家など

選択肢アは、まさにこれらプロジェクトに関わる全ての関係者を指しているため正解となります。

他の選択肢を検討する

選択肢イはスポンサの説明ですが、これはステークホルダの一部に過ぎません。ステークホルダはスポンサを含めたより広い概念です。

選択肢ウはリスクの説明です。リスクとは、プロジェクトにプラスまたはマイナスの影響を与える不確実な事象のことを指します。

選択肢エはプロジェクトスコープに関する説明です。プロジェクトの成果物や、それを作るために必要な作業の範囲を明確にしたものを指します。

実務での重要性と試験での狙い

ITパスポート試験では、ステークホルダという言葉がプロジェクトマネジメントの文脈で頻出します。プロジェクトを成功させるためには、誰がステークホルダなのかを早い段階で特定し、それぞれのニーズや期待を把握することが不可欠です。

例えば、開発チームだけでシステムを作っても、現場の利用者が望まない機能であればプロジェクトは失敗といえます。そのため、PMBOKなどの標準的なプロジェクトマネジメント手法では、ステークホルダを特定し、その人たちと適切にコミュニケーションをとることが重要視されます。

試験では、今回のように用語の定義を問う問題のほか、ステークホルダの特定が不十分だった場合に起こり得るトラブル(要求の不一致、反対勢力によるプロジェクトの遅延など)を問う応用的な問題が出ることもあります。ステークホルダ=関わりのある人すべて、と広い意味で捉えておくのが攻略のポイントです。

  • プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK)の基礎知識 - @IT 情報マネジメント用語辞典

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