令和元年度 秋期 ITパスポート試験 問22 解説 人工知能の活用事例
人工知能の活用事例として,最も適切なものはどれか。
- 運転手が関与せずに,自動車の加速,操縦,制動の全てをシステムが行う。 ✓ 正答
- オフィスの自席にいながら,会議室やトイレの空き状況がリアルタイムに分かる。
- 銀行のような中央管理者を置かなくても,分散型の合意形成技術によって,取引の承認を行う。
- 自宅のPCから事前に入力し,窓口に行かなくても自動で振替や振込を行う。
解説
人工知能(AI)の問題では、その技術が「自律的な判断・学習・予測」を行っているかどうかに注目します。今回の設問では、人間の介入なしにシステムが周囲の状況を認識し、判断して操作を行う「完全自動運転」がAIの典型的な活用例となります。
人工知能(AI)とは、人間が行う知的な活動をコンピュータに行わせる技術の総称です。特に近年では、大量のデータを学習し、未知の状況に対して適切な判断を下すディープラーニング(深層学習)などが活用されています。自動運転車は、カメラやレーダーで得た膨大な周辺データをAIがリアルタイムで解析し、障害物や信号を認識してハンドル、アクセル、ブレーキを制御するため、まさにAIの真骨頂といえる活用事例です。
他の選択肢を見てみましょう。
オフィスで座席から空き状況を確認する技術は、主にIoT(モノのインターネット)によるものです。センサーがモノの状態を検知してネットワーク経由で情報を送信しているだけで、AIによる高度な判断が介在しているわけではありません。
銀行で中央管理者を置かずに取引を承認する仕組みは、ブロックチェーン技術です。これは分散型台帳技術と呼ばれ、参加者同士で取引の正当性を検証する仕組みであり、AIとは別の分類になります。
自宅からPCで振込を行う手続きは、オンラインバンキングやインターネットバンキングと呼ばれるシステムです。これは既存のデータベースを操作するWebサービスの範疇であり、AIが自動で判断しているわけではありません。
ITパスポート試験では、技術用語と具体的な活用シーンをセットで覚えるのが攻略の鍵です。AI=「予測や自律的な判断」、IoT=「離れた場所の状況把握・モノのネットワーク化」、ブロックチェーン=「改ざん困難な分散管理」というように、技術ごとのキーワードを整理しておくと、今回のような選択問題で迷うことがなくなります。
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd232110.html https://www.ipa.go.jp/publications/index.html https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/ai/index.html