ITパスポート試験 / 平成31年度 春期 ITパスポート試験 / 問27
certification-simodake-work

平成31年度 春期 ITパスポート試験 問27 解説 コンプライアンス

企業がコンプライアンスを推進する上で,配慮が必要なものだけを全て挙げたものはどれか。 a 加盟する業界団体の定めたガイドライン b 社会通念や慣習 c 社内規則 d 法律

  1. a, b, c, d ✓ 正答
  2. a, c, d
  3. b, c, d
  4. c, d

解説

コンプライアンス(法令遵守)という言葉が何を指すかを理解していれば、迷わずすべての項目を選ぶことができます。コンプライアンスとは、単に法律を守ることだけでなく、企業が社会的な責任を果たし、ステークホルダーからの信頼を得るために守るべき規範すべてを指す概念だからです。

コンプライアンスの範囲を構成する主な要素

コンプライアンスは、狭義には「法律(d)」の遵守を指しますが、現代の企業経営において求められるのは「広義のコンプライアンス」です。これは以下の要素を総合的に捉えたものです。

法律(d):国や自治体が定めた強制力のあるルールです。これを守ることは企業の最低限の義務です。 社内規則(c):就業規則や情報セキュリティ規定など、会社組織が円滑かつ安全に運営されるために定めた内部ルールです。 業界団体のガイドライン(a):特定の業種ごとに設けられる自主的なルールです。法律ほど強制力はありませんが、適正な競争や健全な業界運営のために守る必要があります。 社会通念や慣習(b):法律や明文化されたルールにはなっていなくても、社会的に「これは許されない」「こうあるべきだ」とされる道徳や倫理観、慣習のことです。これらを無視すると、たとえ法律に違反していなくても、企業の社会的信用が大きく損なわれる原因となります。

実務における問題パターン

この知識は、試験の選択問題だけでなく、事例問題でも頻出します。特に「企業の社会的責任(CSR)」や「企業倫理」に関連する問題で重要となります。

例えば、「法律さえ守っていれば、他社や社会に迷惑をかけても問題ない」といった趣旨の選択肢は、コンプライアンスの観点から見て誤りであると判断できるようになる必要があります。また、SNSでの不適切な発言や情報の取り扱いに関する問題も、社会通念に照らしたコンプライアンス違反として問われることが増えています。

試験では「法令遵守にとどまらず、倫理や社会的責任まで含んだ広い範囲が対象」という点をしっかり押さえておきましょう。

  • 一般社団法人日本経済団体連合会 企業行動憲章
  • 政府広報オンライン 企業のコンプライアンス(法令遵守)とは?

学習の記録にははてなブックマーク!

気づいたこと・覚えたことをコメントにメモしよう