令和3年度 ITパスポート試験 公開問題 問46 解説 システム要件定義
システム要件定義で明確にするもののうち,性能に関する要件はどれか。
- ア 業務要件を実現するシステムの機能
- イ システムの稼働率
- ウ 照会機能の応答時間 ✓ 正答
- エ 障害の復旧時間
解説
「性能に関する要件」を問われたら、システムの速さや処理能力に注目しましょう。選択肢の中で、ユーザーが何かを操作した際にかかる時間(応答速度)について述べているものを選べば正解です。
システム要件定義における非機能要件の分類 システム要件定義では、機能要件(システムで何ができるか)だけでなく、非機能要件(システムの品質や性能に関する条件)も定義します。今回の問題は、この非機能要件を細分化したときの判断力を問うています。
性能要件 システムがどれくらいの処理能力を持つか、という基準です。具体的には、画面をクリックしてから反応が返ってくるまでの「応答時間(レスポンスタイム)」、一定時間内に何件の処理をこなせるかという「処理件数(スループット)」などがこれにあたります。今回の正解である「照会機能の応答時間」は、まさにシステムのスピードに関する性能要件です。
信頼性・可用性要件 システムがどれくらい止まらずに動き続けるか、という基準です。選択肢にある「システムの稼働率」は、99.9%稼働させるといった指標であり、これは可用性にあたります。また「障害の復旧時間」も、万が一止まった際にどれくらいで復帰させるかという信頼性の一部です。
機能要件 「業務要件を実現するシステムの機能」は、文字通りシステムがどのような業務処理を行うか(例:在庫を計算する機能、帳票を出力する機能)を指します。これらは性能や信頼性といった「質」の話ではなく、システムが「何をするか」という根本的な仕様を指します。
実際の試験では、性能、可用性、保守性、セキュリティといった非機能要件の分類が混ざって出題されます。「速さに関することなら性能」「止まらないことや復旧に関することなら可用性・信頼性」「守ることに関することならセキュリティ」と、キーワードで分類できるようにしておきましょう。