ITパスポート試験 / 令和7年度 ITパスポート試験 公開問題 / 問36
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令和7年度 ITパスポート試験 公開問題 問36 解説 ITサービスの可用性

合意したサービス提供時間帯のうち,実際に顧客がITサービスを利用できた時間の割合で表されるものはどれか。

  1. ア 可用性 ✓ 正答
  2. イ 機能性
  3. ウ 効率性
  4. エ 使用性

解説

判断のポイント

この問題は、ITサービスが「どれくらいの間、正常に使える状態だったか」を測る指標を選ぶ問題です。キーワードは「利用できた時間の割合」です。この概念をITIL(ITサービスマネジメントのベストプラクティス)の用語で「可用性」と呼びます。

可用性とは何か

可用性(Availability)とは、システムやサービスが利用者の要求に対して、いつでも利用できる状態を維持できている度合いのことです。

可用性を数値で評価する場合、以下の計算式がよく使われます。

可用性=実際に稼働していた時間合意したサービス提供時間×100(%)可用性 = \frac{実際に稼働していた時間}{合意したサービス提供時間} \times 100 (\%)

例えば、24時間365日の稼働を約束したサービスで、メンテナンスや故障によって1年間に3.65日停止した場合、可用性は99%となります。試験では、この計算式を理解していることと、可用性が「サービスが止まっていないこと(利用できること)」を指す言葉であると結びつけておくことが重要です。

ほかの選択肢が表すもの

ITパスポート試験では、可用性と混同しやすい他の品質指標についても問われます。これらはISO/IEC 25010(システム及びソフトウェアの品質モデル)で定義されており、あわせて覚えておくと効率的です。

イ 機能性:システムが要求された機能を持ち、正しく動作するかという性質。 ウ 効率性:限られた資源(時間やハードウェア性能など)でどれだけ効率的に処理できるかという性質。 エ 使用性:ユーザーにとってどれだけ使いやすいか、誤操作しにくいかという性質(ユーザビリティ)。

現場における可用性の重要性

システム開発や運用現場において、可用性は非常に重いテーマです。

例えば、ECサイトの可用性が低い(=よく停止する)と、そのたびに売上の機会損失が発生し、企業の信頼性にも直結します。そのため、エンジニアは「可用性を高める」ために、サーバーを二重化したり、自動復旧の仕組みを取り入れたりする設計を行います。

システムが稼働し続けることは、ユーザーに安心感を与えるための絶対条件です。この知識は、単なる試験用の用語暗記にとどまらず、ITサービスが社会インフラとしていかに安定稼働を求められているかという「サービスマネジメントの視点」を養うための土台となります。

参考リンク

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