平成26年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問8 解説 経営幹部の役割
経営幹部の役職のうち,情報システムを統括する最高責任者はどれか。
- CEO
- CFO
- CIO ✓ 正答
- COO
解説
判断のポイント
選択肢にあるアルファベット3文字の略称は、いずれも企業の経営幹部を指す「CxO」と呼ばれる役職です。この問題では、それぞれの略称が「何の責任者か」を結びつけられているかを問われています。
情報システム(Information)を統括する責任者は、その頭文字である「I」が含まれるCIOを選べば正解です。
CxOの役割を整理する
ITパスポート試験において、CxOは組織論や経営戦略の分野で頻出です。以下の役割をセットで覚えておきましょう。
- CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者) 情報システム戦略の策定や、ITを活用した経営改革を統括する役職です。単にパソコンを管理するだけでなく、ビジネスにITをどう組み込むかを判断します。
- CEO(Chief Executive Officer:最高経営責任者) 経営の最高責任者です。企業のすべての意思決定に対して最終的な責任を負います。
- CFO(Chief Financial Officer:最高財務責任者) 財務の最高責任者です。資金調達や予算管理、財務諸表の作成など、企業のお金の流れを管理します。
- COO(Chief Operating Officer:最高執行責任者) 業務執行の最高責任者です。CEOが経営判断を下すのに対し、COOはその方針に基づいて日々の事業運営を円滑に進める役割を担います。
なぜこの知識が重要なのか
現代のビジネスにおいて、ITは単なる事務作業の道具ではなく、売上向上やコスト削減を実現するための「経営戦略の核」となっています。
もし、経営判断を行う取締役会にITの専門家がいなければ、時代遅れのシステム投資をしてしまったり、セキュリティ事故による大きな損失を見落としたりするリスクが生じます。ITパスポートでこの知識を問う意図は、ITエンジニアや事務職であっても「経営陣がどのような視点でITを見ているか」を理解し、ビジネスの文脈に合わせてシステムを提案・活用できる人材を目指してほしいというメッセージが込められています。
例えば、CIOが策定した「クラウド化によるコスト削減」という方針に対し、現場がどのような行動をとるべきかを理解しているだけで、プロジェクトの成功率は大きく変わります。どの役職が何に責任を持っているかを知ることは、組織の中でスムーズに仕事を進めるための必須教養といえます。