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電流・電圧・電力・電力量

電流・電圧・電力・電力量:第二種電気工事士試験で問われる知識

1. 電流 (Current)

  • 定義: 電荷の移動。電気回路における電荷の流れやすさを示す量。
  • 単位: アンペア (A)
  • 測定: 電流計(アンペア計)を回路に直列に接続して測定する。
  • オームの法則との関係: 電流 (I) は、電圧 (V) に比例し、抵抗 (R) に反比例する。
    • 式: I = V / R

2. 電圧 (Voltage)

  • 定義: 電気回路において、電荷を移動させるための「圧力」や「電気的な位置エネルギーの差」。
  • 単位: ボルト (V)
  • 測定: 電圧計(ボルト計)を回路に並列に接続して測定する。
  • オームの法則との関係: 電圧 (V) は、電流 (I) と抵抗 (R) の積に等しい。
    • 式: V = I × R

3. 電力 (Electric Power)

  • 定義: 電気エネルギーが単位時間あたりに消費または生成される量。仕事率。
  • 単位: ワット (W)
  • 計算式:
    • P = V × I (電力 = 電圧 × 電流)
    • P = I² × R (電力 = 電流² × 抵抗)
    • P = V² / R (電力 = 電圧² / 抵抗)
  • 電力量との関係: 電力は、電力量を時間で割ったもの。

4. 電力量 (Electric Energy)

  • 定義: 電気エネルギーの総量。一定時間内に消費または生成された電気エネルギーの大きさ。
  • 単位: ワット時 (Wh) またはキロワット時 (kWh)。ジュール (J) も使用される(1 Wh = 3600 J)。
  • 計算式:
    • 電力量 = 電力 × 時間
    • Wh = W × h
    • kWh = kW × h
  • 例: 100Wの電球を10時間使用した場合の電力量は 100W × 10h = 1000Wh = 1kWh。

5. 法則・定義のまとめ

名称 定義・意味 単位 公式 (基本) 測定方法 (例)
電流 (I) 電荷の移動 A I = V / R 直列に電流計
電圧 (V) 電気的な圧力、位置エネルギーの差 V V = I × R 並列に電圧計
電力 (P) 単位時間あたりの電気エネルギーの消費・生成量 W P = V × I (測定器はない)
電力量 (E) 電気エネルギーの総量 Wh/kWh E = P × t (積算電力量計など)
抵抗 (R) 電流の流れにくさ Ω R = V / I (測定器はない)
オームの法則 電流・電圧・抵抗の関係性 - V = IR -

6. 迷いやすい点

  • 電流計と電圧計の接続:
    • 電流計:回路に直列(電流が流れる道に割り込ませる)
    • 電圧計:測定したい機器に並列(機器の両端に接続する)
  • 電力と電力量:
    • 電力 (W): 瞬間の「強さ」
    • 電力量 (Wh/kWh): 時間をかけた「量」

7. 補足

  • 抵抗 (R): オームの法則において、電流の流れにくさを表す量。単位はオーム (Ω)。
  • SI単位: 国際単位系 (SI) では、エネルギーの単位はジュール (J) が基本。1 Wh = 3600 J であることに注意。
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過去問 (8問)

3

電線の接続不良により、接続点の接触抵抗が0.5Ωとなった。この電線に20Aの電流が流れると、接続点から1時間に発生する熱量[kJ]は。ただし、接触抵抗の値は変化しないものとする。

  1. イ. 72
  2. ロ. 144
  3. ハ. 720
  4. ニ. 1440
5

定格電圧V[V], 定格電流I[A]の三相誘導電動機を定格状態で時間t[h]の間、連続運転したところ、消費電力量がW[kW・h]であった。この電動機の力率[%]を表す式は。

  1. イ. W/3VIt * 10^5
  2. ロ. √3VI/Wt * 10^5
  3. ハ. 3VI/W * 10^5
  4. ニ. W/√3VIt * 10^5
2

抵抗R[Ω]に電圧V[V]を加えると, 電流I[A]が流れ, P[W]の電力が消費される場合, 抵抗R[Ω]を示す式として, 誤っているものは。

  1. イ. PI/V
  2. ロ. P/I^2
  3. ハ. V^2/P
  4. ニ. V/I
3

電熱器により, 60kgの水の温度を20K上昇させるのに必要な電力量[kW・h]は。ただし, 水の比熱は4.2kJ/(kg・K)とし, 熱効率は100%とする。

  1. イ. 1.0
  2. ロ. 1.2
  3. ハ. 1.4
  4. ニ. 1.6
7
設問図

図のような単相3線式回路において,電線1線当たりの抵抗が0.2Ωのとき,a-b間の電圧[V]は。

  1. イ. 96
  2. ロ. 100
  3. ハ. 102
  4. ニ. 106
3

電線の接続不良により,接続点の接触抵抗が0.2Ωとなった。この電線に10Aの電流が流れると,接続点から1時間に発生する熱量[kJ]は。ただし,接触抵抗の値は変化しないものとする。

  1. イ. 72
  2. ロ. 144
  3. ハ. 288
  4. ニ. 576
12

許容電流から判断して,公称断面積1.25mm²のゴムコード(絶縁物が天然ゴムの混合物)を使用できる最も消費電力の大きな電熱器具は。ただし,電熱器具の定格電圧は100Vで,周囲温度は30℃以下とする。

  1. イ. 600Wの電気炊飯器
  2. ロ. 1000Wのオープントースター
  3. ハ. 1500Wの電気湯沸器
  4. ニ. 2000Wの電気乾燥器
27
設問図

直動式指示電気計器の目盛板に図のような記号がある。記号の意味及び測定できる回路で,正しいものは。

  1. イ. 永久磁石可動コイル形で目盛板を水平に置いて,直流回路で使用する。
  2. ロ. 永久磁石可動コイル形で目盛板を水平に置いて,交流回路で使用する。
  3. ハ. 可動鉄片形で目盛板を鉛直に立てて,直流回路で使用する。
  4. ニ. 可動鉄片形で目盛板を水平に置いて,交流回路で使用する。

出典:令和6年度 下期 学科試験、令和7年度 下期 第二種 学科試験、令和7年度 上期 学科試験(一般財団法人 電気技術者試験センター)