竣工検査
第二種電気工事士 資格試験対策:竣工検査の必須知識
このまとめは、第二種電気工事士試験の「竣工検査」分野で問われる、合格のために最低限必要な知識をコンパクトに整理したものです。過去問の傾向を踏まえ、覚えるべき定義、数値、法則を中心に構成しました。
1. 竣工検査とは
電気工事が完了した後、安全かつ適切に施工されているかを確認するための検査です。主に以下の3つの項目で構成されます。
- 終点点検(目視検査): 施工箇所を目で見て、規定通りに設置されているかを確認します。
- 絶縁抵抗測定: 電線や機器の絶縁が保たれているかを確認します。
- 接地抵抗測定: 接地が適切に行われているかを確認します。
- 導通試験: 配線に断線や誤接続がないかを確認します。
2. 検査項目の詳細とポイント
2.1 絶縁抵抗測定
- 目的: 電線や機器の絶縁不良による漏電や感電事故を防ぐため。
- 測定対象:
- 無充電状態の回路: 電源が接続されていない状態で行います。
- 回路計(絶縁抵抗計): 専用の測定器を使用します。()
- 確認事項:
- 規定の抵抗値以上であることを確認します。
- 一般用電気工作物:
- 電線相互間および電線と大地間: 1MΩ以上
- ただし、上記の値が測定できない場合(特に老朽化した建物など): 0.1MΩ以上でも可とする場合がある。
2.2 接地抵抗測定
- 目的: 雷サージや漏電電流を安全に大地へ逃がすため。
- 測定対象:
- 接地極(補助接地機): 接地抵抗を測定するために一時的に設置されるもの。()
- 確認事項:
- 規定の抵抗値以下であることを確認します。
- 接地抵抗の許容値:
- A種・B種・C種: 10Ω以下
- D種: 100Ω以下
- ただし、低圧用(100V・200V)のD種接地工事で、接地極の抵抗値が100Ω以上得られない場合、接地抵抗低減剤の使用等により、接地線に~(※詳細な規定あり。過去問で問われる可能性があるので注意)
2.3 導通試験
- 目的: 配線に断線や誤接続がないかを確認するため。
- 使用機器:
- 回路計(テスター、マルチメータ): 電圧、電流、抵抗などを測定できる多機能な測定器。()
- 導通チェッカー: 導通の有無を音などで知らせる機器。
- 確認事項:
- 配線に断線がないこと。
- 誤った箇所に接続されていないこと。
2.4 終点点検(目視検査)
- 目的: 施工が規定通りに行われているかを視覚的に確認します。
- 確認箇所:
- 電線の損傷、被覆の剥がれがないか。
- 接続が確実に行われているか。
- 配線器具の取り付けが確実か。
- その他、法令や仕様書に定められた事項。
3. 測定器に関する知識
- 回路計(テスター、マルチメータ):
- 絶縁抵抗測定: 通常、電池を内蔵しており、回路計の「Ω」レンジなどで測定します。測定前に電池の有効性を確認し、抵抗測定レンジに切り換えます。測定端子を開放した状態で指針が∞Ω(または最大値)を指すように調整します。(※「0Ω」になるよう調整するのは、抵抗測定の「短絡」時など、状況によります。開放時は∞Ωが正常です。)()
- 導通試験: 回路計の「Ω」レンジや「導通」モードを使用します。
- 検電器: 電気が流れているかどうかを検知する機器です。
- 指示電気計器の記号:
- 永久磁石可動コイル形: 直流回路で使用し、目盛板を鉛直に立てて使用するのが一般的です。()
- 可動鉄片形: 交流回路で使用されます。
4. 過去問からの補足事項
- [src-q24] (denki2-2025-lower): 絶縁抵抗測定は「無充電状態」で行い、接地抵抗測定では「補助接地機」を使用し、配線の断線や誤接続確認には「回路計」を使用するという組合せが問われています。
- [src-q24] (denki2-2025-upper): 回路計の抵抗測定では、測定端子を開放した状態で指針が∞Ω(または最大値)を指すように調整するのが正しい操作であり、「0Ω」に調整するのは誤りです。
このまとめを繰り返し確認し、各項目の意味とポイントを確実に理解してください。
過去問 (2問)
出典:令和6年度 下期 学科試験、令和7年度 下期 第二種 学科試験(一般財団法人 電気技術者試験センター)
