絶縁抵抗測定・接地抵抗測定
絶縁抵抗測定・接地抵抗測定の重要知識(第二種電気工事士試験対策)
このまとめは、第二種電気工事士試験における「絶縁抵抗測定」と「接地抵抗測定」に関する、合否を分ける重要ポイントをコンパクトに解説したものです。過去問から出題傾向を把握し、覚えるべき定義、数値、法則を中心に、迷いやすい点も補足しました。
1. 絶縁抵抗測定
a. 目的:
- 電路(電線や機器)と大地(アース)間、および電線相互間の絶縁状態を確認し、漏電や感電事故を防止すること。
b. 測定器:
- 絶縁抵抗計(メガー):
- 種類: ディジタル形、指針形(アナログ形)がある。
- 測定電圧: 電路の対地電圧によって測定電圧が定められている。
- 低圧(DC150V以下):単相100V・200V回路など → DC100VまたはDC250V
- 高圧(DC300V超): → DC500V
- 注意点:
- 測定前には、電池が有効であることを確認する。
- 電子機器が接続された回路の絶縁測定では、機器等を損傷させない適正な定格測定電圧を選ぶ。
- 測定は無充電状態で行う。
- 誤りの選択肢例: 絶縁抵抗計の定格測定電圧(出力電圧)は交流電圧である(これは誤り。直流電圧です)。
c. 許容最低値:
- 使用電圧300V以下の低圧電路:
- 電線相互間および電路と大地との間 → 0.2 MΩ以上。
- ただし、配線用遮断器や漏電遮断器を施設する場合は、0.4 MΩ以上が求められる場合もある。
- 使用電圧300Vを超える低圧電路:
- 電路ごとに 0.4 MΩ以上。
d. 漏れ電流測定:
- 絶縁抵抗測定が困難な場合、クランプ形漏れ電流計で測定することがある。
- 電気設備の技術基準の解釈では、各回路の漏れ電流値が規定されている(例: 100V回路で0.5mA以下など)。
2. 接地抵抗測定
a. 目的:
- 接地線や接地極の接地抵抗を測定し、感電や機器の誤動作を防ぐこと。
b. 測定器:
- 接地抵抗計(アーステスタ):
- 種類: 直流式(電池式)などがある。
- 注意点:
- 測定前には、電池が有効であることを確認する。
- 接地極の地電圧が許容値以下であることを確認する。
- 補助極を適正な位置に配置する必要がある。
- 零点調整: 端子間を開放して測定し、指示計の零点調整をする(これは接地抵抗計の誤りの選択肢の記述であり、本来は校正や定期点検時に行う場合があるが、測定前の日常的な手順ではない)。
c. 接地抵抗の許容値:
- A種接地工事: 10Ω以下
- B種接地工事: 10Ω以下
- C種接地工事: 100Ω以下(ただし、地絡遮断装置の動作時間が0.5秒を超える場合は、10Ω以下で施設できる場合もある)。
- D種接地工事: 500Ω以下。
- 機械器具の金属製台及び外箱(低圧): C種接地工事を施し、接地抵抗値は 100Ω以下(または10Ω以下)。
d. 測定方法:
- 補助接地極の配置:
- 直流式接地抵抗計を使用する場合、被測定接地極を端とし、一直線上に2箇所の補助接地極を順次 1m程度離して配置するのが一般的。
3. 過去問からの補足事項
- 回路計(テスター): 断線や誤接続の確認(導通試験)に使用される。
- 検電器: 電路に電圧があるか否かを確認する。
この知識をしっかりと理解し、過去問を解くことで、絶縁抵抗測定・接地抵抗測定に関する問題を確実に解答できるようになるでしょう。頑張ってください!
過去問 (13問)
出典:令和6年度 下期 学科試験、令和7年度 下期 第二種 学科試験、令和7年度 上期 学科試験(一般財団法人 電気技術者試験センター)




