電気機器の設置工事
第二種電気工事士「電気機器の設置工事」合格のための要点
この分野では、電気機器を安全かつ適切に設置するための施工方法が問われます。特に、使用する材料、工事の種類、接地、保護装置に関する知識が重要です。
1. 電線と配線方法
- ケーブルの種類と用途:
- 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル (VVF): 屋内配線で最も一般的に使用されます。
- 600Vビニル絶縁電線 (IV): 金属管工事などに使用されますが、単独で屋外や露出配線に用いることはできません。
- 金属製可とう電線管 (1種・2種): 振動や衝撃のある場所、または湿気の多い場所での使用には制限があります。特に1種は、湿気の多い場所への使用は不適切です。
- 支持点間の距離: 造営材に沿ってVVFケーブルを支持する場合、支持点間の距離は2m以下です。
- 合成樹脂管工事: 乾燥した場所での屋内配線に適しています。
- 金属管工事: 保護性能が高いですが、接地工事が必要です。
2. 接地工事
- D種接地: 金属管工事などで、管の長さが3mを超える場合に必要となります。ただし、3m以下であっても、感電の危険がある場所では省略できません。
- 簡易接触防護措置: 機器の筐体などが露出していても、人が容易に触れられないように保護されている状態を指します。
3. 保護装置
- 配線用遮断器 (ブレーカー): 回路に過負荷や短絡が発生した場合に、自動的に電流を遮断し、電線や機器を保護します。
- 漏電遮断器: 地絡(電気が漏れること)が発生した場合に、迅速に電流を遮断し、感電事故や火災を防止します。
- 注意点: 定格消費電力2.5kWのルームエアコンには、専用の配線用遮断器と漏電遮断器の設置が適切とされています。1.5kWの場合は、漏電遮断器の設置義務がない場合もありますが、安全のため設置が推奨されます。
4. 三相200V機器の設置
- 専用回路: 三相200Vの機器(例:ルームエアコン、電動機)には、専用の配線用遮断器を設ける必要があります。
- 配線方法: 合成樹脂管工事、ケーブル工事、金属管工事などが用いられます。
- 接続方法: 機器と直接接続する場合と、コンセントを使用して接続する場合があります。消費電力や設置場所の条件により、適切な方法を選択します。
過去問からのポイント
- [src-q21] (denki2-2025-lower): 湿気の多い場所での1種金属製可とう電線管の使用は不適切であること、および接地工事の要否を理解しておく必要があります。
- [src-q21] (denki2-2025-upper): 消費電力に応じた保護装置(漏電遮断器の必要性など)や、配線方法、接続方法の適切な組み合わせを問われています。
これらの基本知識をしっかりと押さえ、過去問で出題されたような具体的な施工方法の判断に慣れることが合格への近道です。
過去問 (2問)
出典:令和6年度 下期 学科試験、令和7年度 上期 学科試験(一般財団法人 電気技術者試験センター)