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電気設備技術基準

第二種電気工事士「電気設備技術基準」重要ポイント集

このまとめは、「電気設備技術基準」で出題される可能性のある重要事項をコンパクトにまとめたものです。合格に向けて、最低限押さえておくべき定義、数値、規則を優先的に学習しましょう。

1. 電圧の種別

種別 電圧範囲
低圧 600V以下
高圧 600V超え7,000V以下
特別高圧 7,000V超え
  • 注意: 低圧の定義は600V以下です。

2. 絶縁抵抗

電路の種類 絶縁抵抗値 備考
使用電圧300V超の低圧電路 0.4MΩ以上 電路ごとに測定
使用電圧300V以下の低圧電路 0.2MΩ以上
電気機械器具の金属製台及び外箱(接地工事) D種接地工事 接地抵抗値500Ω以下。ただし、地絡遮断装置の動作時間が0.5秒を超える場合。
電気機械器具の金属製台及び外箱(接地工事) C種接地工事 接地抵抗値10Ω以下。地絡遮断装置の動作時間が0.5秒以下の場合。
特定機械器具(例:三相200V誘導電動機) D種接地工事 乾燥したコンクリート床や乾燥した木製床に施設される場合、省略できない場合がある。
  • ポイント: 使用電圧が300Vを超える低圧電路の絶縁抵抗は0.4MΩ以上です。
  • ポイント: 使用電圧が300V以下の低圧電路の絶縁抵抗は0.2MΩ以上です。
  • ポイント: 接地工事の種類と接地抵抗値は、遮断装置の有無や動作時間によって変わります。C種接地工事は10Ω以下、D種接地工事は500Ω以下が許容される最大値となる場合があります。

3. 接地工事

接地工事の種類 接地抵抗値(許容最大値) 適用例
A種 10Ω以下 高圧または特別高圧の機器で、対地電圧が250Vを超えるもの
B種 10Ω以下 高圧または特別高圧の電路を低圧に変換する変圧器の非接地側(中性点)
C種 10Ω以下 低圧(300V超)の電路に施設する機器の金属製外箱など(地絡遮断装置あり)
D種 500Ω以下 低圧(300V以下)の電路に施設する機器の金属製外箱など、または低圧電路の接地
  • 注意: D種接地工事は、乾燥したコンクリート床や乾燥した木製床に施設される機器の金属製外箱には省略できない場合があります。
  • 注意: 引込線の電源側などに地絡遮断装置がない場合、接地抵抗の許容最大値は100Ωとなることがあります。

4. その他の重要事項

  • 小勢力回路: 使用できる電圧の最大値は60Vです。
  • 引込線取付点の高さ: 地表上の最低値は2.5mです(道路横断なし、交通に支障がない場合)。
  • 定義:
    • 電線: 電気使用場所において施設する電線(電気機械器具内の電線及び電路の電線を除く)を指します。
    • 電気機械器具: 電路を構成する機械器具を指します。
  • 基本原則: 電気設備は、感電、火災その他人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがないように施設しなければなりません。
  • 漏れ電流: 絶縁性能の目安として、漏れ電流の測定も行われます。具体的な基準値は、使用電圧と漏れ電流の積で評価されることがあります(例:100V回路で0.5mA、200V回路で1.0mA)。

このまとめが、あなたの学習の一助となれば幸いです。各項目について、さらに詳細な規定や例外規定も存在しますので、必要に応じてテキスト等で確認してください。

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過去問 (9問)

15

低圧電路に使用する定格電流が20Aの配線用遮断器に25Aの電流が継続して流れたとき,この配線用遮断器が自動的に動作しなければならない時間[分]の限度(最大の時間)は。

  1. イ. 20
  2. ロ. 30
  3. ハ. 60
  4. ニ. 120
20

使用電圧100Vの屋内配線の施設場所における工事の種類で、不適切なものは。

  1. イ. 点検できない隠ぺい場所であって、乾燥した場所のライティングダクト工事
  2. ロ. 点検できない隠ぺい場所であって、湿気の多い場所の防湿装置を施した合成樹脂管工事(CD管を除く)
  3. ハ. 展開した場所であって、湿気の多い場所のケーブル工事
  4. ニ. 展開した場所であって、湿気の多い場所の防湿装置を施した金属管工事
22

D種接地工事を省略できないものは。ただし,電路には定格感度電流15mA,動作時間0.1秒以下の電流動作型の漏電遮断器が取り付けられているものとする。

  1. イ.乾燥した場所に施設する三相200V(対地電圧200V)動力配線の電線を収めた長さ3mの金属管
  2. ロ.水気のある場所のコンクリートの床に施設する三相200V(対地電圧200V)誘導電動機の鉄台
  3. ハ.乾燥した木製の床の上で取り扱うように施設する三相200V(対地電圧200V)空気圧縮機の金属製外箱部分
  4. ニ.乾燥した場所に施設する単相3線式100/200V(対地電圧100V)配線の電線を収めた長さ7mの金属管
26

次の空欄(A), (B)及び(C)に当てはまる組合せとして, 正しいものは。 使用電圧が300Vを超える低圧の電路の電線相互間及び電路と大地との間の絶縁抵抗は区切ることのできる電路ごとに(A)[MΩ]以上でなければならない。また, 当該電路に施設する機械器具の金属製の台及び外箱には(B)接地工事を施し, 接地抵抗値は(C)[Ω]以下に施設することができる。ただし, 当該電路に施設された地絡遮断装置の動作時間は0.5秒を超えるものとする。

  1. イ. (A)0.4 (B)C種 (C)10
  2. ロ. (A)0.4 (B)C種 (C)500
  3. ハ. (A)0.2 (B)D種 (C)100
  4. ニ. (A)0.4 (B)D種 (C)500
30

「電気設備に関する技術基準を定める省令」で定められている交流の電圧区分で, 正しいものは。

  1. イ. 低圧は600V以下, 高圧は600Vを超え10000V以下
  2. ロ. 低圧は600V以下, 高圧は600Vを超え7000V以下
  3. ハ. 低圧は750V以下, 高圧は750Vを超え10000V以下
  4. ニ. 低圧は750V以下, 高圧は750Vを超え7000V以下
32

②で示す引込開閉器が省略できる場合の、工場と倉庫との間の電線の長さの最大値[m]は。

  1. イ. 5
  2. ロ. 10
  3. ハ. 15
  4. ニ. 20
36

⑥で示す部分に施設してはならない過電流遮断装置は。

  1. イ. 2極にヒューズを取り付けたカバー付ナイフスイッチ
  2. ロ. 2極2素子の配線用遮断器
  3. ハ. 2極にヒューズを取り付けたカットアウトスイッチ
  4. ニ. 2極1素子の配線用遮断器
30

「電気設備に関する技術基準を定める省令」 に関する記述として,誤っているものは。

  1. イ. 電圧の種別である低圧,高圧及び特別高圧を規定している。
  2. ロ. 電気設備は,感電,火災その他人体に危害を及ぼし,又は物件に損傷を与えるおそれがないように施設しなければならないと規定している。
  3. ハ. 「電線」とは,電気使用場所において施設する電線(電気機械器具内の電線及び電線路の電線を除く。)をいうと定義している。
  4. ニ. 「電気機械器具」とは,電路を構成する機械器具をいうと定義している。
31

①で示す引込線取付点の地表上の高さの最低値 [m] は。ただし, 引込線は道路を横断せず, 技術上やむを得ない場合で, 交通に支障がないものとする。

  1. イ. 2
  2. ロ. 2.5
  3. ハ. 3
  4. ニ. 4

出典:令和6年度 下期 学科試験、令和7年度 下期 第二種 学科試験、令和7年度 上期 学科試験(一般財団法人 電気技術者試験センター)