← 第二種電気工事士 電気抵抗(導体・絶縁体など)

電気抵抗(導体・絶縁体など)

電気抵抗:第二種電気工事士試験で問われる知識

1. 電気抵抗とは

電気抵抗(R)は、導体が電流の流れを妨げる度合いを示す物理量です。単位はオーム(Ω)で表されます。

2. 電気抵抗の要因

導体の電気抵抗は、以下の3つの要因によって決まります。

  • 抵抗率(ρ): 物質固有の性質で、抵抗のしやすさを示します。単位はオームメートル(Ω・m)です。
    • 導体: 電気を通しやすい物質(例:銅、アルミニウム)。抵抗率が低い。
    • 絶縁体: 電気を通しにくい物質(例:ゴム、プラスチック)。抵抗率が高い。
  • 長さ(L): 導体の長さが長いほど、電気抵抗は大きくなります。単位はメートル(m)です。
  • 断面積(A): 導体の断面積が広いほど、電気抵抗は小さくなります。単位は平方メートル(m²)です。

3. 電気抵抗の公式

これらの関係は、以下の公式で表されます。

R=ρLAR = \rho \frac{L}{A}

  • RR: 電気抵抗 [Ω]
  • ρ\rho: 抵抗率 [Ω・m]
  • LL: 長さ [m]
  • AA: 断面積 [m²]

4. 温度と電気抵抗

一般的に、金属導体では温度が上昇すると電気抵抗は増加します。絶縁体や半導体では、温度による影響はより複雑ですが、多くの場合、温度上昇とともに抵抗は減少する傾向があります。

5. よくある誤解・注意点

  • 導体と絶縁体の区別: 導体は電気抵抗が低く、絶縁体は電気抵抗が高いという基本的な性質を理解しておくことが重要です。
  • 断面積と抵抗の関係: 断面積が2倍になれば抵抗は半分になる、といった反比例の関係を正確に把握しましょう。
  • 温度係数: 試験で直接計算問題として出題されることは少ないですが、温度によって抵抗値が変化するという事実を認識しておきましょう。

6. 公式情報・定義

  • オームの法則: 電圧(V)、電流(I)、電気抵抗(R)の関係を示す基本法則です。 V=IRV = IR
  • 抵抗率: 材料固有の電気抵抗のしやすさを示す値です。

7. 関連する用語

  • 導電率(σ): 抵抗率の逆数で、物質の電気の通しやすさを示します。 σ=1/ρ\sigma = 1/\rho
  • コンダクタンス(G): 電気抵抗の逆数で、電気の流れやすさを示します。 G=1/RG = 1/R
学習できたらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加

過去問 (2問)

2

A, B 2本の同材質の銅線がある。Aは直径1.6mm, 長さ20m, Bは直径3.2mm, 長さ40mである。Aの抵抗はBの抵抗の何倍か。

  1. イ. 2
  2. ロ. 3
  3. ハ. 4
  4. ニ. 5
2

直径1.6mm,長さ8mの軟銅線と電気抵抗が等しくなる長さ32mの軟銅線の直径[mm]は。ただし,軟銅線の抵抗率は同一とする。

  1. イ. 0.8
  2. ロ. 2.0
  3. ハ. 3.2
  4. ニ. 6.4

出典:令和6年度 下期 学科試験、令和7年度 上期 学科試験(一般財団法人 電気技術者試験センター)