配線図の読み方
第二種電気工事士試験の「配線図の読み方」について、合格のために最低限必要な知識をコンパクトにまとめました。この知識をマスターすれば、配線図に関する問題を解くための基礎が固まります。
1. 配線図の記号と線の種類
配線図では、電気設備を構成する機器や配線が記号で表されます。代表的な記号と、それらが示す線の種類を理解することが基本です。
- 機器記号: スイッチ、コンセント、照明器具、分電盤などの記号を覚えましょう。
- 線の種類:
- 実線: 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(VVFケーブルなど)
- 破線: 600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル(E-Eケーブルなど)
- 点線: 信号線、弱電流回路線(インターホン、火災報知器など)
- 一点鎖線: 露出配線(金属管工事、合成樹脂管工事など)
2. 電線の本数(心線数)
配線図上の特定の箇所(接続部分、分岐点、配管内など)を流れる電線の本数(心線数)を正確に把握することが重要です。
- 最少電線本数: 問題文で「最少」と指示がある場合は、回路に必要な最小限の本数で考えます。
- 単相2線式:2本
- 単相3線式:3本(うち1本は中性線)
- 照明・コンセント回路:通常2本(電源側)
- 3路スイッチ回路:3本
- 4路スイッチ回路:4本
- 回路の種類による違い: 回路の種類(例: 小勢力回路、動力回路)によって、使用される電線の太さや本数が異なります。
3. 接続方法と器具
電線同士の接続には、主に以下の方法があります。
- 差込形コネクタ: 電線を差し込むだけで接続できる器具です。使用する電線の種類と本数によって、適切なコネクタを選びます。
- (例)VVF1.6mm2心線2本を接続する場合、小形コネクタ1個など。
- リングスリーブ: 電線をまとめて圧着接続する器具です。リングスリーブの種類(小・中・大)と、接続する電線の本数・太さによって、適切なサイズと圧着マーク(刻印)が決まります。
- (例)VVF1.6mm2心線2本を接続する場合、小形スリーブ1個、刻印「小」など。
4. 配線工事の種類
配線図で指示される工事方法には、いくつかの種類があります。
- ケーブル工事: VVFケーブル、EM-EEFケーブルなどを使用する工事。
- 管工事:
- 金属管工事: 金属製の管に電線を通す工事。
- 合成樹脂管工事: 合成樹脂製の管に電線を通す工事。
- 線ぴ工事: 電線管やケーブルを壁面などに固定するための線ぴ(トラフ)を使用する工事。
- 金属線ぴ工事: 金属製の線ぴを使用する工事。
5. 特殊な回路と規定
- 小勢力回路: 電圧60V以下の回路。信号灯、インターホン、制御回路などに使用されます。
- 電圧: 最大60Vまで([cite: src-q33])。
- 引込線: 電力会社から建物に電気を供給する線。地表上の高さには規定があります(例: 最低2.5m [cite: src-q31])。
- 機器の定格電流: 機器に流せる最大の電流。回路のブレーカー容量などに関連します。
学習のポイント
- 記号と線種: まずは基本的な記号と線の種類を確実に覚えましょう。
- 心線数: 問題文で「最少」という指示を見落とさないように注意し、回路の種類に応じた心線数を理解しましょう。
- 接続方法: 差込形コネクタとリングスリーブの使い分け、およびそれぞれの適切なサイズ・個数・刻印をセットで覚えることが重要です。
- 工事の種類: 各工事方法の特徴と、配線図上の表現を関連付けて理解しましょう。
- 過去問演習: 過去問を解きながら、上記知識がどのように出題されているかを確認し、苦手な部分を重点的に復習しましょう。
過去問 (34問)
出典:令和6年度 下期 学科試験、令和7年度 下期 第二種 学科試験、令和7年度 上期 学科試験(一般財団法人 電気技術者試験センター)
































